ラムが患った角膜黒色壊死について
猫にはわりと起こりうる怪我のようで、同じ症状の猫の飼い主さんが参考にしたいとのご要望があり、
少し前にInstagramにまとめをアップしました。
今日はそれをもう少し詳しく解説します。
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2020年10月に角膜を損傷し、黒色壊死になった白猫ラム。

これは眼科に初診に行った時の状態。
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壊死してから5ヶ月間は、眼科で処方された抗生剤を3種類、一日6回点眼し、夜間は角膜に塗り薬を。
そしてずーっとエリカラを装着。

しかしぜんぜん良くならず、

ご覧の通り、かえって悪化して目ヤニも増えて、治る気配がありません。
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いつもの獣医さんのアドバイスで、抗生剤をやめマコモとヒアルロン酸の混合点眼薬に変えたところ、
十日ほどで黒いかさぶた状の物が薄茶色に変わり、次第に消えていきました。
↓Youtubeショート動画
マコモで自然治癒力が向上したようです。
抗生剤で菌を抑えることも大事なんですが、抗生剤を長く続けると治癒力が下がる気がします。
良いタイミングで目薬を変更したことが功を奏したようです。
その後徐々に目ヤニも減って、角膜の白濁も薄れ、今はほとんど分からない程度になりました。

これはエリカラを外して1ヶ月ぐらいの頃。
治ってはいましたが、角膜にうっすら痕が、虹彩に変色が見られます。
通常は、角膜の再生には1年ほど掛かるそうです。
皮膚とは違い、再生のサイクルが長いので、
その間にまた引っ掻いてしまったりしないようとても気を遣います。

そしてこれがごく最近。(エリカラを外してちょうど2年経ちました)
ほとんど分からないようになっています。
↓Youtube動画
怪我をしてから完治するまでの目の状態をまとめました。
同じ症状で困っている飼い主さんの参考になればと思います。
猫の生涯は短いのに、その中の1年とかエリカラ装着し続けたり点眼するとかは本当に可哀想。
治すためには仕方がないですが、少しでも早く治してあげたいと思いました。